食糧増産

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事業内容
食糧増産

藻類を活用した漁業・畜産業

〔漁業〕
孵化したばかりの稚魚が食べる餌は、植物連鎖の底辺である藻類です。したがって、これまで孵化後の生存率が低く、養殖が困難であった魚介類の養殖は、藻類培養の技術革新(ブレークスルー)により大きく変化致します。

〔畜産業〕
微細藻類は数多くの栄養素をバランスよく豊富に含んだ、最も完全食に近い生物だと言われています。
医薬品原料など希少物質を取り出した残渣を“超栄養食”として家畜に与える事で新たな食肉ブランドを生み出します。

人口爆発の大きな問題は食糧です。しかも、現在の食糧生産はあらゆる意味で蝕まれ、増産どころか、その安全の確保さえ危ぶまれています。

► 魚介類養殖への可能性

魚介類養殖への可能性

現在あらゆる種類の魚や貝類が養殖されています。しかし、うなぎを筆頭に未だに完全養殖 (卵の人工孵化から成魚まで) が出来ない種類も多いのが現状です。
しかし、海洋資源には限界があり、加えて汚染の問題も深刻化している現在、食糧としての魚介類養殖の必要性は高まる一方です。

► 養殖の可否は孵化後の生存率

マグロのように養殖の可否が成長後の生態にある場合もありますが、大概のケースは人工孵化後の生存率に問題があるようです。
藻類は以前から、孵化後の生餌として一部の藻類が商品化されて来ましたが、大量培養が困難な事から、その魚が“必要としている藻類”ではなく、“簡単に手に入る藻類”が与えられており、それがネックとなり研究開発も進んでこなかったのが現状です。

► 対象となる魚や貝が、個体別に必要とする成分を供給する

対象となる魚や貝が、個体別に必要とする成分を供給する

あらゆる藻類の大量培養が可能になれば、どの魚や貝が、どの段階でどのような栄養分を必要としているかと言う研究も同時に進みます。そして、その成果がすぐにフィードバックされ、これまで養殖が困難であった魚介類が、孵化後の生存率の向上も相まって、大きな利益を生む産業に変貌するのです。

► 貴重なプラスα

現在、魚油から取られているDHAやEPA。しかし、これらは魚自身が体内で生成しているのではなく、捕食している藻類のこうした成分が体内に蓄積したものです。
裏を返せば、老化防止効果や医薬効果が認められる貴重成分を持った藻類を養殖の段階で飼料として与える事で、これらの栄養分を体内に持った価値の高い魚介類を意図的に創り出す事が可能です。

► 食糧増産

孵化後の生存率が大きく改善され、しかも養殖の種類も増える。生存率の向上によって利益率も大幅に改善されるので、産業としても大きく飛躍する。
その結果として、サステナブルな食糧増産が達成されるのです。

► 新たな食肉ブランドの創造

新たな食肉ブランドの創造

超ロングセラーのクロレラ、そしてこの藻類の発見で地球上から飢餓がなくなるのではないかと言われたスピルリナ、またイスラエルの死海で発見されたベータカロチンがニンジンの900倍含まれるドナリエラ、植物と動物の両方の栄養分を持つユーグレナ。それらの栄養価は、他のどの植物と比べても飛び抜けています。
当社では、これらと同等以上の栄養価を持つ藻類を培養し、高価な希少物質を抽出した後の残渣を家畜に与え、これまでどの業者も作りえなかった高品質のブランド肉を作り出す事を計画しています。
この事業は、既に利益を確保した上で排出される残渣の活用により、安全な食肉生産と同時に、新たなブランドによる新規事業創出につながります。