医療品原料開発

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事業内容
医療品原料開発

独自の技術開発による
”長期連続室内培養”と”高純度生産”
~微細藻類はまだまだ未知種が多く、希少物質の宝庫です~

► キーは装置開発

我々の事業展開以前から、微細藻類を用いた希少物質の生産は試みられていました。
しかし採算の合う形で高品質な収穫物を得るには、屋外の培養池のような、いわゆるオープンポンド等開放系システム以外での培養法を確立する必要がありました。
が、閉鎖系の培養装置を用いても藻類の単一株、高濃度での大量培養は困難なものでした。

► ほとんどの藻類は開放系では培養出来ない?

藻類は食物連鎖の最底辺を構成し、屋外で培養した場合、侵入してきた他の生物に捕食されてしまう可能性があります。したがって、開放系で培養できる藻類は何かしら他の生物の混入・生存を阻止する特殊な要件を備えたものだけが利用されてきました。
それがクロレラやユーグレナであるわけです。

► 開放系の限界

藻類を培養する多くの培地には、育成に必要な栄養素を多種添加しています。
開放系で培養を行う場合、野外の雑多な藻類が混入すると、その中で増殖の速い種に培地が満たされてしまうことになります。また藻類を捕食する生物が混入すれば、目的の藻類が食べ尽くされてしまうこともあります。
その他にもごみ・砂・カビやバクテリア・鳥の糞等の混入の可能性もあり、雨が降れば培地は薄まり、台風や嵐による被害を受けやすいという欠点もあります。
また藻類を育成するわけですから気温も重要で、極端な高温や低温条件下では培養は不可能です。日本国内では開放系に適した気温にあるのは沖縄だけなので、実際オープンポンドでの培養の多くはここで行われています。しかし沖縄は雨も多く、先に指摘した台風や嵐の被害も問題となります。

► 藻類の大量培養に重要なこと

藻類の商業的な培養を成功させる上で重要になるのは、主に【高濃度培養】と【連続培養】の二点になります。

【高濃度培養】
言うまでもなく、一定量の培地中でより高濃度で培養出来たほうが生産性は上昇します。
実験上のチャンピオンデータと同等の成果を大量培養で実現することは困難ですが、これに近づけることによってはじめて藻類事業は成り立つのです。

【連続培養】
大量培養を目指すにあたり、長期間連続して培養することは、困難な課題の一つです。
特に異物、他生物の混入や、バイオマスの付着、沈殿はこれを目指すにあたり無視できない壁となります。

► 画期的培養装置

当社が開発した新型培養装置は、これまで藻類の大量培養に長く携わってきた専門家の経験、ノウハウを結集して完成させた最新式藻類培養装置です。
既に実験レベル・ミニプラントレベルでのデータ収集を重ねており、上記の課題を克服し、現在もその生産性を高めています。当社はこの培養装置で藻類を培養し、抽出・精製したフコキサンチンを多岐にわたる研究機関に提供しています。